ジェームズ・ミルナーやナビ・ケイタ、アレックス・オックスレイド=チェンバレンら中盤のレギュラー格が契約更新をせずに、アンフィールドを離れる決断を下した。その後には、ジョーダン・ヘンダーソンとファビーニョがサウジアラビアからの関心に惹かれ、中東に新天地を求めた。
当初予定していた以上に、ミッドフィルダー陣の補強が必要となったリバプールは、アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライ、遠藤航、ライアン・フラーフェンベルフを獲得し、中盤の再構築を推し進めた。
結果的に、昨季不調の原因とも言われたプレッシングの強度も復活し、今シーズンはマンチェスター・シティやアーセナルと熾烈な首位争いを繰り広げている。
昨夏にリバプールのスポーティング・ディレクターに就任し、ソボスライや遠藤らの獲得に尽力した
ヨルク・シュマットケは、ハンガリー代表MFの移籍劇に触れ、支払った金額は高過ぎると主張していたことを明かした。
「リバプールには7000万ユーロでライプツィヒから連れてきた、(ドミニク・)ソボスライがいた。
「その時、私は “高過ぎる” と言ったんだ。今日から見れば、それは私の判断ミスだった。彼は初日からリバプールの重要な選手だった。期待していた以上のパフォーマンスを見せてくれた。」
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同氏も言っている通り、シーズン前半のハンガリー代表キャプテンのパフォーマンスは印象的だった。途中からは疲れも目立ち、開幕当初のプレーぶりとまで行かないが、豊富な運動量に裏打ちされたプレスや力強いドリブル突破、意表をつくようなパスで攻守両面で存在感を発揮している。
現代サッカーにおいて、これだけの選手を7000万ユーロで獲得できたことは割安と言っても過言ではない。一方で、いまや主力に定着している日本代表キャプテン獲得でも手腕を見せ付け、短期間の任期で成果を残した。
ブンデスリーガからの選手獲得に貢献したシュマットケは、ユルゲン・クロップ監督退任に伴う新体制への移行も相まって、今年の冬の移籍市場が終了したタイミングでチームを去った。その後任には様々なスポーティング・ディレクターの名前が浮上しているが、はたして…?