ユルゲン・クロップ監督が今シーズンをもってアンフィールドを離れる関係で、リバプールの次なる指揮官をめぐる報道が過熱を帯びている。好調バイエル・レバークーゼンを率いるシャビ・アロンソが最有力候補と言われるが、バイエルン・ミュンヘンも関心を示しており、予断を許さない状況が続く。
人気が高まるスペイン人指揮官の代役候補として、リバプールは他の候補にも目を向けている。英『The Telegraph』によると、スポルティングを率いるルベン・アモリムとドイツ代表を任されているユリアン・ナーゲルスマンが2番手候補に挙げられているようだ。
2020年からスポルティングで指揮を執る39歳の監督は、ヨーロッパの強豪がこぞって関心を寄せる22歳DFゴンサロ・イナシオを始め、若手育成にも定評がある。今シーズンはベンフィカと熾烈な首位争いを繰り広げている。
ポルトガルの若き指揮官と並んで、ホッフェンハイムやRBライプツィヒを歴任したドイツ人指揮官もリストの上位に名前がある。バイエルン・ミュンヘンでは経営陣のゴタゴタもあり結果を出せず、ユーロ2024までの契約で就任したドイツ代表でも4試合で2敗を喫しており、キャリアは下降気味だ。
前者はトップレベルのリーグでの経験が浅く、いきなりプレミアリーグへのステップアップで結果を残せるかは未知数。後者もビッグネームを扱うことには苦労しており、メガクラブを率いる手腕には疑問が残っている。
シャビ・アロンソもブンデスリーガでの経験は少なく、ヨーロッパの舞台でも経験は多くない。いずれの候補者も欠点を抱えているものの、クロップ監督と同等レベルの監督を求めるのであれば、ジョゼップ・グアルディオラやカルロ・アンチェロッティら非現実的なターゲットを引き抜かなければならない。
リバプールのオーナー陣の手腕も問われるケースだが、はたして新たな黄金期を築いたドイツ人指揮官の後継者として任されるのが誰になるのだろうか…？