2015年10月にリバプールの指揮官に就任すると、様々なタイトルを勝ち取ってきたユルゲン・クロップ監督。要所にビッグネームを加える一方で、モハメド・サラーやトレント・アレクサンダー=アーノルドなどを世界的なスター選手に押し上げた。
しかし、ドイツ人指揮官も人間で、多大なプレッシャーに晒される環境で続けるエネルギー切れを告白し、今シーズン限りでアンフィールドを離れることが決定した。その後任人事をめぐる報道は過熱しており、シャビ・アロンソが最優先候補と見られている。
今季はバイエル・レバークーゼンをブンデスリーガで首位に導いており、このまま行けばマイスターシャーレ獲得することになる。次なるステップアップには、リバプール以外にも、バイエルン・ミュンヘンが候補に挙がっており、元イングランド代表FWマイケル・オーウェンは両者の比較を説明した。
「シャビ・アロンソにとっては大きなジレンマだ。」
「レアル・マドリードも将来的には可能性があるが、彼がレバークーゼンに残らない限りは、リバプールとバイエルンの一騎打ちになりそうで、どちらにも長所と短所が見られる。」
「彼はまだ監督になって日が浅いから、バイエルン・ミュンヘンに行く方が安全だと思う。レバークーゼンにいた彼のことだから、今年のリーグ優勝はないが、バイエルンが今季まで11連覇中で、リーグ制覇はほぼ確実だ。」
「すぐにでもチームはリーグ優勝へと戻るだろうし、それは事実上保証されたようなものだ。だから、バイエルンに移籍すれば、彼の株は一気に上がるだろう。」
「リバプールは危うい移籍だ。ユルゲン・クロップに追随するのはとても難しい。今のところ、シャビ・アロンソのようなプレースタイルではなく、異なるスタイルでプレーしているだけに、転向するのはそう簡単ではない。あるいは、異なる方法で指導できる偉大な監督になるかもしれない。」
「しかし、マンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソンやアーセナルのアーセン・ヴェンゲルを見てきた。リバプールはクロップの下で成功を持続しているし、次の監督はそれ以上のことはできない。」
「これは危険でリスキーな移籍であり、バイエルン・ミュンヘンへの移籍は安全な選択肢だ。おそらく彼の信頼は一気に高まるだろうし、必要であればまた自由に選ぶことができる。どちらのクラブにとってもメリットとデメリットがある。」
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