母国アイルランドから10代の頃に、リバプールの下部組織に加わったコーク出身GKクィービーン・ケレハー。アカデミーを順調に駆け上がり、トップチームでもベテランGKアドリアンから2番手GKの座を奪い、いまや信頼できる控えGKとして重要なチームメンバーに数えられている。
カラバオカップでは2度も決勝の舞台に立ち、両方ともトロフィーを獲得した25歳ゴールキーパーだが、ブラジル代表GKアリソン・ベッカーの牙城を崩すに至っていない。昨年の夏や今年の冬にも移籍のニュースが流れるなど、近年はリバプール退団の噂が飛び交う。
プレミアリーグの大半のクラブでレギュラーを張れるだけの能力を持つ同ゴールキーパーが退団を決めれば多くのクラブが獲得を狙うのは必須。
ただし、アイルランド代表の先輩で、マンチェスター・シティでも活躍したDFリチャード・ダンは、移籍が必ずしも正解とは限らないと、出番に恵まれない日々にも理解を示した。
「(クィービーン・)ケレハーは25歳で、トップチームでの出場は50試合にも満たない。」
「彼はクラブと代表の両方でプレーする時はいつも素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるし、もっとプレーすべきだと思うだろう。でも、彼はリバプールで多くのトロフィーを獲得し、世界最高のクラブのひとつで2番手なんだ。」
「外から見て、彼が去るべきだと言うのは簡単だが、世界最高の選手たちとプレーしている以上、ただ移籍するほど生易しいものではない。」
「時間が経てば、国内カップ戦でもそれなりに試合に出られるようになるだろうから、彼はそれで満足するかもしれない。」
「彼がキレを維持し、調子を上げるのに2試合も3試合もかからない限り、そこで素晴らしいキャリアを送ることができると思う。」
「もし彼が本当に移籍して自分を試したいと思っているのなら、彼と契約したいクラブはたくさんあるだろうが、私はリバプールという本当に良い場所にいると思うので、出て行けと叫ぶことはないだろう。」
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