2年前の夏、元フラムMFファビオ・カルヴァーリョはチャンピオンシップでの目覚ましい活躍を評価され、リバプールの門を叩いた。そのシーズンの前半はそれなりに出番を得られたが、徐々にプレー時間は減少し、後半戦はベンチ外になる試合も増えた。
今シーズンも同様の扱いを受ける可能性があり、出場機会を求めたポルトガルU-21代表の攻撃的ミッドフィルダーは、RBライプツィヒにレンタル移籍を決断。ところが、ブンデスリーガでもプレー時間は伸び悩み、選手としての成長を危惧したリバプールは半年間早くレンタルから呼び戻した。
ただし、アンフィールドでの出番は限られるため、新たな移籍先として、ハル・シティに同選手をローン移籍で放出した。新天地では加入直後からスタメン出場を続けており、ハル・シティの副会長であるタン・ケスラー氏は、トップリーグに昇格できれば、その予算を21歳MFに振り分けることになると補強戦力を明かした。
「資金力がしっかりしているから、簡単だとは言うつもりはない。」
「彼はプレミアリーグレベルの年俸をもらっているし、リバプールはかなりの移籍金を要求するだろう。」
「会長は彼との契約を望んでおり、すぐにでも実行するだろう。FFP(ファイナンシャル・フェアプレー)もレギュレーションも規制もないのであれば、ファビオ・カルヴァーリョと契約するために投資するのは間違いない。」
「もし私たちが昇格すれば、確実に彼の獲得を目指すだろう。なぜなら、私たちが受け取ることになる資金があるからね。その資金をファビオのような選手に割り当てようとするはずだ。」
「一部のファンにとっては非現実的な期待かもしれないが、我々は非常に楽観的だ。」
「もしもこのようなことが起これば、我々はそれを実行するだろう。彼は長期的に獲得したい選手だからね。」
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現時点では、自動昇格が可能なチャンピオンシップ2位以内は難しい順位におり、まずは6位に入り、プレーオフを勝ち抜く必要がある。毎年熾烈な戦いが繰り広げられるプレーオフへの道のりも険しい。
もしも来季以降もリバプールで戦力外のような扱いを受けるのであれば、ハル・シティに限らず、プレミアリーグやチャンピオンシップのクラブが関心を示すのは必須。新たな指揮官のもとで、カルヴァーリョはどのようなキャリアを歩むことになるのだろうか…?