リバプールの下部組織で育ち、ユルゲン・クロップ監督の就任とともに、世界的な右サイドバックの仲間入りを果たした25歳DFトレント・アレクサンダー=アーノルド。多彩な長短のパスで数々のチャンスを作り続け、サイドバックにも関わらず、多くのゴールに関与してきた。
守備面での脆さを指摘されることも多いリバプールDFだが、昨シーズンから偽サイドバックに本格的に挑戦。今シーズンからは中盤の底での起用も増え、キャリアにおいて新境地を開き始めた。イングランド代表でも中盤起用が増えている
ただし、同国代表では右サイドバックに優れた選手が揃っていることからも、レギュラーを掴みきれていない。ガレス・サウスゲート監督が使いこなせていない印象も受けるが、イングランドのプレースタイル的には、より守備力のある選手が好まれるのも理解できる。
最近では、右サイドバックでの起用は珍しく、ミッドフィルダーとして扱われるアレクサンダー=アーノルド。遡れば、カタールワールドカップではわずか33分間のプレーのみに終わったが、サウスゲート監督の決断に理解を示しつつも、先発できるかどうかは、タイミングや時代にも左右されるものだと語った。
「それはタイミングによるところが大きいと思う。」
「時代が違えば、世代が違えば、母国のためにもっとプレーしていただろう。でも、僕は自分の能力やチームに貢献できること、サッカーのピッチでできることを強く信じている。トーナメントで1分1秒を争うプレーをしようが、1分間もプレーできないに関わらず、僕にはイングランド代表で果たすべき役割がある。」
「決断を下さなければならないことは十分に理解しているし、自分の才能を投げ出すようなことは決してしない。クラブレベルでは、ほとんどの試合に出場することに慣れているし、監督への信頼もある。幸運なことに、リバプールではそのことをあまり考えなくていい。とにかく行って自分のパフォーマンスをするんだ。」
「何があろうと、どのような発表があろうと、メンバーから外れたり、チームから外れたりするのはいつだって残念なことだ。」
「でも、僕はそういうことにはとても理性的な人間なんだ。それがどれほど難しいことなのかはわかっている。選択肢はたくさんあるし、決断しなければならないこともたくさんある。その決断を下した監督を恨むわけないよ。」
「どの選手も先発すべきだと思う。それは自然なことだ。僕は試合に勝てるし、チームを助けることができると、誰もが考える。自分には十分な力があると信じているし、その信念が必要なんだ。だから、何を選んでも、誰を選んでも、常に間違った決断を下すことになる。」
「若い頃は、国のためにプレーし、国のためにトロフィーを獲得し、タイトルを獲得するイングランドチームの一員になることを夢見ていた。今でもそのような野望を抱いているし、ユニフォームを着るたびに、言葉では言い表せないような気持ちになる。」
FourFourTwo