カラバオカップを制覇し、プレミアリーグでは首位争いに加わっているリバプール。アーセナルやマンチェスター・シティと異なり、主力に限らず、レギュラーメンバーに負傷者が相次いでおり、現在はトレント・アレクサンダー=アーノルドやディオゴ・ジョッタ、アリソン・ベッカーら中核選手を欠いている。
シーズン途中にはアンディ・ロバートソンやコスタス・ツィミカスが同時期に離脱してしまい、右サイドバック不足に悩まされた時期もあったが、これらの穴を埋め続けたのが、イングランド代表にも復帰した26歳DFジョー・ゴメスだ。
ミッドフィルダー陣に怪我人が多い頃には、日本代表MF遠藤航に代わり、中盤の底で起用されることも。アンカーでのポジションは新たな挑戦であり、見事に順応しており、昨シーズンまで数々のポジションでプレーし、長いシーズンを戦い抜くうえで貴重なメンバーとして在籍した元イングランド代表MFジェームズ・ミルナーのような役回りを担っている。
今季は負傷もなく、あらゆるポジションで期待以上のパフォーマンスを披露する同選手のプレーぶりに賞賛の声を挙げたのは、今季限りでアンフィールドを離れるユルゲン・クロップ監督。チャレンジに直面し、それらを自分のモノにすることで、大きく成長したと褒め称えた。
「ジョー(・ゴメス)にとって、これ以上嬉しいことはない。もちろん、私たちが最も成功した数年間、彼は非常に重要で、信じられないほど多くの試合に出場した。」
「いくつかの怪我があって、チームから出たり入ったりしていたが、彼は常に我々にとって重要な存在だった。」
「今シーズンが、彼のプレーの中で最も安定していると思う。特にポジションが違うからね。」
「最も出場が少なかったのはセンターバックで、常に他のポジションで彼を必要としていた。そして、彼は非常によくやってくれた。」
「それに(違うポジションでプレーすることは)彼の成長に大いに役立っていると思う。」
「でも、それこそがチャンスというものだ。自分が直面するチャレンジによって、人は本当に成長する。彼は本当に結果を残した。」
「彼は非常に調子が良く、この調子が続くだろう。」