サッスオーロやシャフタールでの監督を歴任し、2022年9月からブライトンで指揮を執るロベルト・デ・ゼルビ。豊富な戦術に加えて、強力なウィンガーを活かしたプレースタイルで、昨シーズンはプレミアリーグにおいて6位に入った。
クラブ史上初めてヨーロッパ大会出場権を手にした同クラブは、今季も魅力的なサッカーを展開。しかし、試合数も増えた結果、主力組に怪我人が続出。獲得した経験豊富な選手たちが思ったほどの活躍を見せ切れず、不安定なパフォーマンスに終始している。
とはいえ、率いるイタリア人監督の評価は高まるばかり。ユルゲン・クロップ監督の後任を探すリバプール以外にも、チェルシーやマンチェスター・ユナイテッド、バルセロナも同監督に対して関心を抱いている。
イタリア紙『Gazzetta Dello Sport』によると、強豪クラブがこぞってリストアップする44歳指揮官だが、獲得を狙うクラブは1280万ポンドを支払わなければならないようだ。ブライトンと結ぶ契約には、この夏に有効になる解除条項が設定されており、上記の金額が記されている。
大量得点で勝利する試合もあれば、その逆も然り。安定して勝ち点を得ることができていないが、指揮するチームの資金力や戦力を踏まえると、監督として難しい状況に追い込まれていることも確か。昨シーズンのプレーぶりは印象的で、過密日程でなければ存分に実力を見せられるはずだ。
ただし、メガクラブでの経験は皆無。若いため当然と言えば当然だが、スター選手が集うクラブでまとめられるかどうかは未知数。はたして、イタリア人指揮官は来季もブライトンを率いるのか、もしくはステップアップを遂げるのだろうか…?