今シーズンをもって、リバプール指揮官の任を解かれるユルゲン・クロップ。ボルシア・ドルトムントを強豪に育て上げ、アンフィールドでも不安定なパフォーマンスに終始していたチームを蘇らせ、世界でも指折りの名将に名乗りをあげた。
リバプールを離れた後は、しばらくピッチからも離れる。約1年間も休息に充てると予想されているが、その後は誰にも予測できない。かねてから同監督に関心を示しているドイツ代表だが、少し期間を置いてから代表監督に就任させたい意向であると、ドイツ紙『SportBILD』が報じた。
ハンス=ディーター・フリックの解任を受け、後任として同国代表の監督に就任したユリアン・ナーゲルスマンは、今年のEURO2024が終了次第、契約は切れる。その後継者は決まっておらず、長期的にフル代表を任せられる指揮官を探している。
ドイツサッカー連盟は、以前からクロップ監督にご執心。フリックの後任人事にも名前が挙がっていたが、リバプールに集中していたため、提案に首を縦に振ることはなかった。それでも、同連盟は2025年3月からドイツ代表を任せ、ワールドカップ2026を率いてもらいたいようだ。
2025年3月からの契約となれば、10カ月間の猶予期間をもうけており、当初の要望通り、しばらくの休息を過ごせることになる。
近年は調子の上がらないドイツ代表だけに、カリスマ監督の就任で変貌を遂げる可能性もある。リバプールのサポーター的にも、他のクラブで指揮を執るよりは応援できる形に収まるかもしれない…