2015年10月にリバプールの指揮官の座に就いたユルゲン・クロップ監督は、チームに活力をもたらし、ヨーロッパでも屈指のクラブに生まれ変わらせた。戦績以外でも、サポーターを巻き込む能力にも優れ、オーナー陣とともに健全なクラブ運営に携わった。
アンフィールドで多大な功績を残したドイツ人指揮官も、プレミアリーグでの指揮はあとわずか。その後継者には、様々な若き監督の名前が飛び交う中、選手時代にリバプールでプレー経験を持つ元スペイン代表MFシャビ・アロンソがトップターゲットに据えられている。
2004年から2006年までの約2年間、リバプールでともに戦った元ドイツMFディートマー・ハマンは、試合を読む力や勉強熱心な姿勢から、現役時代から指導者になれる素質を感じていたようだ。ただし、これからどうなるか予想するのは難しいとも語った。
「一緒にプレーした選手の中には、私が思ってもみなかったような監督や優秀なマネージャーになる選手が必ず何人かいた。」
「ジェイミー・キャラガーは、間違いなく監督になるだろうと私が最初に言った選手だったけれど、彼は監督になることはなかった。」
「選手時代には、彼らが何をしたいのかわからないから、予想するのが難しいこともある。そして、彼らはすべてのバッジを手に入れ、仕事に打ち込まなければならない。」
「アロンソについては、彼が望めばいい監督になれるといつも感じていた。彼はレアル・ソシエダから21歳か22歳でクラブにやってきたが、ボールを読む能力に長けていた。決して素早い選手ではなかったからね。」
「彼は常に1歩も2歩も先を読んでプレーしなければならなかったし、サッカーをよく学び、研究していた。彼がコーチや監督になりたがっているのなら、彼はいい監督になれると私はいつも思っていた。」
「でも、未知の部分が多いから、彼が成功するかどうかを予測するのはとても難しい。レバークーゼンでは多くのことが彼のためにうまくいったけど、それは彼次第でもあるんだ。」
BoyleSports