サンダーランドに生まれた若きMFジョーダン・ヘンダーソンは、2011年にそのポテンシャルを評価され、リバプールに完全移籍。スティーブン・ジェラードの存在が大きく、絶対的な立場とは言えなかったが、ユルゲン・クロップ監督の就任で一躍世界的なミッドフィルダーに成長を遂げた。
今シーズンもアンフィールドでキャプテンとして活躍すると見られたが、プレー時間減少を危惧したイングランド代表MFは、サウジアラビア移籍を決断。しかし、この移籍は大失敗に終わり、すでにヨーロッパに復帰している。
元サンダーランドMFは昨夏の移籍市場における決断について、正しいタイミングだったと語り、後悔の念はないと主張した。また、長きに渡り、メガクラブを率いる心労にも寄り添い、最後にはおとぎ話のような展開で終えることを祈ってるとも口にした。
「特に（後悔は）ない。」
「今思えば、選手として、チームとして、クラブとして正しいタイミングだった。あの時は心が痛んだけどね。」
「今振り返れば、監督とクラブが下した決断は正しかったとわかる。リフレッシュするための最善の決断だった。」
「フィルジルがキャプテンになり、トレントが副キャプテンになり、彼らが今シーズン再びレベルアップしたことを見れば、またひとつ彼らを後押ししたと思う。」
「チームにとって重要な2人の選手だから、クラブにとってベストなことだったと思うし、今シーズンのパフォーマンスを見てもそれは明らかだ。」
「悔しいけど、それがサッカーであり、前に進むことだと理解している。」
「ここまでうまくいって本当にうれしいし、ユルゲンはそれにふさわしい。おとぎ話のような結末が待っていることを祈っているよ。」
「ユルゲンとも少し話したよ。もちろん、それを知ったときはみんなにとってかなりショッキングなニュースだった。でも、彼が長い間あそこにいたから、みんなほどは驚かなかったよ。」
「彼がチームやクラブに与える情熱や感情。それを長い間続けることは、最後には自分を疲弊させるに違いない。」
「この数週間のような活躍は、残りのシーズンに向けてさらなるエネルギーを与えてくれると思う。彼にも、選手たちにも、すでにその兆候が見られる。」
「願わくば、この先数ヶ月の間に、彼らが一線を越え、いくつかのトロフィーを獲得してくれることを期待している。」