ジョエル・マティプは今シーズン限りでリバプールを退団予定で、フィルジル・ファンダイクも32歳とキャリアの終盤に差し掛かっており、センターバック陣の世代交代をそろそろ進めなければならない時期が迫っている。
昨年の夏から左利きのセンターバックを探していたリバプールは、スポルティングDFゴンサロ・イナシオやバイエル・レバークーゼンDFピエロ・インカピエら若きディフェンダーの名前が浮上しているが、プレミアリーグで活躍するボーンマスDFロイド・ケリーも候補に挙がっている。
イタリア紙『Gazzetta Dello Sport』によると、元イングランドU-21代表DFを巡る争奪戦において、リバプールがポールポジションに立っており、2024年の夏にフリートランスファーでの獲得が近づいているようだ。
33歳DFアレックス・サンドロの後継者に、ユベントスもボーンマスで100試合以上に出場してきたディフェンダーに関心を示している。センターバックだけではなく、左サイドバックとしてもプレーでき、190cmの身長ながらも確かな足元の技術を有している。
プレミアリーグでは通算45試合に出場し、チャンピオンシップでも120試合でピッチに立ってきた。トップリーグでの経験が豊富とまでは言いにくいが、プレーぶりを評価するだけに十分なパフォーマンスを披露してきた。
また、同クラブを今季で退団するテクニカル・ディレクターのリチャード・ヒューズが、リバプールでスポーティング・ディレクターになるため、選手とともにアンフィールドに移る可能性もあり得る。
ただし、同選手は負傷癖が抜けない。今シーズンも半分くらいの試合にしか出場できておらず、臀部負傷でいまも離脱中。近年は筋肉やハムストリング、足首の負傷を繰り返しており、シーズンを通じて計算しにくい選手を獲得するとも思えない。
もしも負傷をさせないようにできるのであれば獲得もあり得るが、イングランドサッカーでの強度に身体が保っていないようであれば、適切な補強とはならない。
はたして、リバプールは怪我から逃れられないディフェンダーに白羽の矢を立てることがあるのだろうか…?