ブラジル代表でもレギュラーを張る31歳GKアリソン・ベッカーの分厚い壁に阻まれて、試合出場数が増えないアイルランド代表GKクィービーン・ケレハー。基本的にはカップ戦要員で、25歳にも関わらず、トップチームでの出場は43試合に留まっている。
今シーズンはリバプールが強いこともあり、カラバオカップでは決勝の舞台にも立った。加えて、正守護神が負傷離脱で、数ヶ月にわたって試合に出られなくなった。その期間に繰り上げでゴールマウスを守り、数々のスーパーセーブでチームを救ってきた。
直近の活躍から、2000万ポンドとも言われる移籍金から評価が跳ね上がっている25歳ゴールキーパー。エバートンやマンチェスター・ユナイテッドでも活躍し、プレミアリーグで多くの出場経験を持つ元アメリカ代表GKティム・ハワードは、複数クラブが獲得を狙うと予想している。
「これで彼はサッカーを十分に味わい、”このレベルでプレーできる、どこかでナンバーワンになれる” と思うだろう。」
「ついでに言うと、彼が決めることではないかもしれない。”この選手が欲しい” とリバプールの門を叩くチームがたくさん出てくると思う。彼はとても優秀だ。」
NBC Sports
アイルランド代表でも守護神の座を掴み取るためにも、クラブレベルでも毎週のようにプレーしたい。しかし、ブラジル代表GKが復帰した場合には、その座を譲る公算が高く、ふたたびベンチに戻る可能性が高い。
昨夏にはブレントフォードやブライトンらが熱視線を向け、この冬にはノッティンガム・フォレストがオファーを提示。スコットランドのセルティックもリストアップするなど、トップリーグのクラブはこぞって、アイルランド代表GKとの契約を狙う。
元アメリカ代表GKの予想通り、この夏の移籍マーケットでもアンフィールドから退団の噂が飛び交うはずの第2GKだが、今季がリバプールで最後のシーズンとなってしまうのだろうか…?