ユルゲン・クロップ監督の退任に伴い、新たな体制のもとで、新たな時代に歩みを進めるリバプール。そんな転換期だからこそ、ドイツ人指揮官とともに数々のタイトルを勝ち取ってきた主力組の去就が取り沙汰されている。
元ローマFWモハメド・サラーには、昨年の夏から継続的にサウジアラビアのクラブが関心を示しており、この夏の移籍市場でも巨額の金額を準備し、ふたたび獲得を試みるとの見方が強い。現行契約は2025年6月までとなっており、新しいチーム作りに向けて、リバプールが売却する可能性もゼロではない。
万が一の場合に備えて、その後継者をリストアップしているレッズだが、サラーのエジプト代表でのチームメイトにも熱視線を送っている。ドイツ紙『Bild』によると、アイントラハト・フランクフルトに所属する25歳FWオマル・マーモウシュもターゲットに挙がっているようだ。
2017年からドイツの地でプレーするセンターフォワードは、ヴォルフスブルクと契約を結びつつも、ザンクトパウリやシュトゥットガルトにレンタル移籍。2023年の夏に、フリートランスファーで、現在のクラブに加入した。
アタッカーであるものの、これまではパッとした数字を残せなかった同ストライカーだが、今シーズンはブンデスリーガやカンファレンスリーグを通じて、32試合15ゴール6アシストと得点力を高めており、ヨーロッパでも評価も高まっている。
2027年6月まで契約を結ぶエジプト代表ストライカー獲得には、5000万ユーロが必要と予想される。ゴール前での決定率やこれまでの経験値、実績などを踏まえると過大評価にも思える金額だけに、リバプールが動き出すことはない。
さらに、センターフォワードではなく、求めているのは右ウィンガー。今夏における補強ポイントでもない以上、25歳ストライカーがアンフィールドに上陸する未来はないだろう…