今シーズンも全大会を通じて、20ゴール以上を決めているリバプールFWモハメド・サラー。高い決定力だけでなく、アシストでも相手の守備網を崩す起点になっており、右ウイングからチャンスを作り続け、ゴールを狙い続ける。
ただし、今年6月には32歳を迎え、全盛期ほどの動きはできなくなってきている。また、契約も2025年6月までと、この夏には残り1年を切る。そして、昨年の夏にも関心を示したサウジアラビアは依然として獲得を狙っており、巨額のオファーが届く見込みだ。
海外メディア『HITC』によれば、サウジ・プロフェッショナルリーグはエジプシャン・キングを最優先候補に挙げており、移籍成立に自信を覗かせているようだ。そして、最も可能性の高い移籍先として、アル・イテハドの名前が報じられている。
同クラブは昨年にも獲得を試みた過去があり、元リバプールMFファビーニョらヨーロッパで一時代を築いた複数の選手が所属している。ところが、昨年に加入したばかりの元フランス代表FWカリム・ベンゼマには退団の噂が燻っており、古巣のリヨンに復帰するかもしれない。
フランス人ストライカーの退団に関わらず、アル・イテハドはエジプト代表ウィンガーを至上命題としており、クラブを前進させてくれるキープレーヤーとして認識している。
リバプールに戻ってきたマイケル・エドワーズも現状を理解しており、元チェルシーFWの売却に向けた準備を進めているとも報じている。来年になれば、フリートランスファーで放出することになり、大金を得られる最後のチャンスに、新たな時代の予算を補填するためにも、同選手を犠牲にすることもやむなしと捉えているそうだ。
エジプト代表に代わり、得点も取れるウィンガーを探し求めるリバプール。いずれにも安い移籍金での獲得は難しく、チームの大黒柱の売却益をうまく活用する未来はやってくるのだろうか…?