ユルゲン・クロップ監督から新たな指揮官に移行するリバプールは、攻撃陣の入れ替えにも着手するかもしれない。今年6月で32歳になるエジプト代表FWモハメド・サラーは年齢的にも世代交代が迫られており、サウジアラビアが熱視線を送り続けている。
さらに、コロンビア代表FWルイス・ディアスにもたびたび移籍の噂が出回った。ファブリツィオ・ロマーノ氏(イタリア人ジャーナリスト)はその報道に対して否定的な意見を投稿していたが、リバプール退団の可能性は燻っている。
英『The Telegraph』によると、2022年1月にポルトから加入した27歳ウィンガーとリバプールは、契約延長を締結するか、パリ・サンジェルマンやその他のチームに売却するか、この夏の移籍市場において決断を迫られるようだ。
また、リバプールが売却する場合には、7500万ポンドを要求する見通しだ。PSG以外にも、バルセロナからの関心も伝えられるものの、スペインのクラブは財政的に苦しい台所事情もあり、移籍先の最有力はフランスと見られている。
加入直後からフロントスリー含め、アタッカー陣と見事な連携を見せ、数々のゴールやアシストを記録。左サイドからのドリブル突破は魅力的で、対峙する多くの右サイドバックを困らせてきた。今シーズンは全大会を通じて二桁得点を挙げているが、決定機を外すシーンも多い。
とはいえ、負傷者が続出する中でも、レギュラーとしてピッチに立ち続けてきた。ドイツ人指揮官の最後のシーズンに、プレミアリーグ優勝を狙うクラブにおいて、最終盤に向けて同選手の攻撃力は欠かせず、来季以降もアンフィールドでの活躍が期待される。
現時点では2027年6月までの契約を残したまま、延長するかどうかの話し合いが行われることになるはずだ。ただし、その前にモハメド・サラーやトレント・アレクサンダー=アーノルド、フィルジル・ファンダイクらとの契約交渉も残っており、そちらが優先される。
昨年には両親が母国で誘拐される試練に見舞われた27歳のウィンガーは、アンフィールド残留が既定路線にも思えるが、予想だにしない結果を迎えることになるのだろうか…?