今シーズン限りで、アンフィールドを離れるユルゲン・クロップ監督の監督人事は佳境に差し掛かっている。シャビ・アロンソがドイツに留まることを発表したことで、スポルティングのルベン・アモリムの代理人と接触していると見られ、基本合意に達しているとの報道も出回っている。
39歳の若き指揮官のアンフィールド行きが近づく中、スポルティングから選手が移動する可能性も噂され始めている。昨年から関心を示しているポルトガル代表DFゴンサロ・イナシオに加えて、リバプールは今季リーガ・べウィンで得点を量産するストライカーにも目を向けている。
海外メディア『HITC』によれば、アモリム監督はリバプールでの就任に備えて、現在のチームからスウェーデン代表FWヴィクトル・ギェケレシュを引き抜くことを希望しており、よく知る選手に前線を任させたい意向を示しているようだ。
ブライトンにも在籍経験を持つ25歳ストライカーは、昨夏の移籍市場において、コヴェントリーからポルトガルのクラブに加入。初年度にも関わらず、今シーズンはすでに36ゴールを決めており、アシスト数も “16” と攻撃陣を牽引する。
高い決定力はもちろん、屈強なフィジカルを活かしたディフェンダー陣とのバトルも魅力的。利き足の右足だけでなく、左足や頭でもゴールを奪え、チャンピオンシップでの豊富な経験はイングランドサッカーに慣れている点で、メリットに働く。
プレミアリーグでのプレーこそないが、決定機を外すフォワードも多い現在のアタッカーに良い刺激になる可能性は高い。また、ウルグアイ代表FWダルウィン・ヌニェスよりは器用さを持ち合わせており、周りを活かすプレーにも期待がかかる。
いずれにしても、まずはポルトガル人指揮官が就任するかどうかにかかっている。さらに、2028年6月まで契約を残すスウェーデン代表フォワードだけに、安い金額で獲得することは難しそうだ。
はたして、来シーズンのリバプールは、どのような陣容になるのか楽しみだ…