スコットランド生まれの60歳のベテラン、デイビッド・モイーズ監督は2019年12月に2度目のウェストハム・ユナイテッドの指揮官に任命されると、これまでのオールド・イングリッシュ的なサッカーから脱却し、毎シーズンのようにヨーロッパ大会を狙えるクラブに育て上げた。
しかし、昨シーズンは14位に沈むなど、その影響力にも陰りが見え始めている。今季はプレミアリーグで中位にいるものの、不安定なプレーぶりは続いており、先日のクリスタルパレス戦みたく大量得点で敗戦を喫する試合も少なくない。
モイーズ監督の契約は今季で満了し、その去就には様々な憶測が飛び交っている。もしもスコットランド人指揮官が退団した場合に備えて、ウェストハムは動き出しており、リバプールの次期監督候補でもあるスポルティングのルベン・アモリム招集に向けて、積極的に話し合いが進められていると、海外メディア『The Athletic』が報じた。
フレン・ロペテギも候補として浮上しているものの、優先順位はポルトガル人指揮官が高く、同クラブの将来計画においても重要な役割を担う可能性があるようだ。また、ロンドンのクラブでの指揮は魅力的に映っているとも伝えた。
一方で、リバプールが狙っているとも言われる39歳の監督だが、退任するユルゲン・クロップ監督の後任候補となる可能性は低そうだとも報じており、過熱するアモリム争奪戦において、レッズは別のターゲットに視線を移しているかもしれない。
クラブでの戦績のみならず、サポーターとの関係性もピカイチのドイツ人指揮官。その重責に耐え、クラブをさらに前進させられる若き監督は数少ない。はたして、リバプールは誰に白羽の矢を立てることになるのだろうか…?