2015年からリバプールを率いる名将、ユルゲン・クロップが今季限りで退任する。フロントスリーや両サイドバックの破壊力、超一流のセンターバックやゴールキーパーによる強固なディフェンスで、プレミアリーグやチャンピオンズリーグなど数々のタイトルを勝ち取ってきた。
偉大な監督の後釜は、誰にとっても重責になる。マンチェスター・ユナイテッドやアーセナルは長期政権後の後任人事には失敗しており、前者は未だにかつての強さを取り戻せていない。そして、リバプールも同様の難題に直面しており、シャビ・アロンソやルベン・アモリムら若き指揮官が有望視される中、フェイエノールトのアルネ・スロットに猛プッシュしている。
現役時代にはリバプールにも在籍し、オランダ代表でもプレーしたエンスヘデー出身GKサンデル・ヴェステルフェルトは、同監督とはチームメイトの間柄だった。元同僚のアンフィールドでの指揮に期待を覗かせると、本人と交わした会話内容にも触れた。
「今朝、彼と話したが、リバプールが彼を欲しがっていることは秘密ではないが、何も言えないとだけ言っていた。実現することを願っているよ。」
「フェイエノールトでの仕事ぶりを見れば、彼はリバプールにピッタリだ。彼はAZアルクマールから加入した。AZはフェイエノールトよりも上位でリーグを終えていたが、それでも彼がフェイエノールトに移ったのは、チャレンジが好きだったことと、監督がチームのポテンシャルをすべて引き出していないと思ったからだ。」
「リバプールはポテンシャルを秘めた選手が多いし、マンチェスター・シティのような資金力もない。だから、彼は選手のポテンシャルをすべて引き出してくれると思う。」
「彼はユルゲン・クロップと同じスタイルでプレーする。セクシーなサッカー、前方へのプレッシング、敵陣でのボール奪取率はオランダで最も高い。ボールを失ったら、3秒で取り返そうとする。」
The Times