昨年の夏、ジョーダン・ヘンダーソンやジェームズ・ミルナー、ファビーニョら長年の功労者がアンフィールドを離れる一方で、アレクシス・マック・アリスターやドミニク・ソボスライらをチームに迎え入れたリバプール。
補強した選手たちがシーズンを通して活躍しており、プレミアリーグでもアーセナルやマンチェスター・シティと熾烈な首位争いを繰り広げている。他にも、ハーヴェイ・エリオットやカーティス・ジョーンズらも見事なプレーぶりを見せており、ミッドフィルダー陣に死角はない。
それでも、中盤のさらなる補強を噂するメディアは少なくない。スペイン紙『Fichajes』によれば、前回のワールドカップで大活躍し、一気に人気銘柄に変わったモロッコ代表MFソフィアン・アムラバトに対して、アトレティコ・マドリードやバルセロナとともに、リバプールも関心を示しているようだ。
今シーズンはフィオレンティーナからマンチェスター・ユナイテッドでローン生活を送る守備的ミッドフィルダーだが、イングランド独自のスピードに付いていけず、またエリック・テン・ハフ監督のプレースタイルにも適応できず、今回の移籍は失敗に終わった。
プレミアリーグで評価を下げた同選手だが、より守備的な戦術を採用するアトレティコ・マドリードが彼の動向を注視しており、この夏の移籍市場でスペインの首都に連れてくることを画策しているそうだ。
バルセロナも昨夏に獲得したオリオール・ロメウが期待されていたほどのパフォーマンスを披露できずに、新たな指揮官のもとで中盤の底を任せられる選手を探している。そのオプションのひとりとして、モロッコ代表MFの名前がリストアップされている。
他方、リバプールは同選手に関心を持っていた時期もあったが、今となっては事実無根。イングランドのインテンシティに苦しみ、パスミスや判断ミスも多い選手をスカウティングするほど愚かな補強部門ではない。
マンチェスター・ユナイテッドも27歳ミッドフィルダーとの買取オプションを行使するとは思えない。そのままフィオレンティーナに出戻るか、もしくはスペインでふたたび花を開かせることができるのだろうか…?