シュトゥットガルトに生まれ、サウサンプトンやチェルシーのアカデミーを経由。2019年からはバイエルン・ミュンヘンに所属し、2020年にトップチーム昇格を果たした21歳MFジャマル・ムシアラは、10代の頃からレギュラーを張り、すでに150試合以上に出場している。
ドイツ代表でも先発メンバーに君臨し、27試合でピッチに立ってきた。20歳MFフロリアン・ヴィルツとの攻撃的ミッドフィルダーのコンビは破壊力抜群で、近年低調な成績が続く同国代表に大きな期待感を抱かせている。
いまやブンデスリーガのみならず、世界的にもトップランクのミッドフィルダーに成長したドイツ代表MFには、プレミアリーグ勢がこぞって関心を向けている。
リバプールやマンチェスター・シティ、チェルシーの3クラブが注目しているが、バイエルン・ミュンヘンは残留に向けて全力を尽くすであろうと、クリスチャン・フォルク氏(ドイツ人ジャーナリスト)が語った。
「マンチェスター・シティがジャマル・ムシアラに興味を示している。リバプールとチェルシーもバイエルンのスターに注目している。とはいえ、ムシアラがミュンヘンを去るようプレッシャーをかけているわけではない。」
「手始めにバイエルン・ミュンヘンの経営陣と話し合うことになるだろう。ムシアラの側近は、自分自身だけでなく、クラブの将来計画も知りたがっている。今年のチャンピオンズリーグで準決勝まで勝ち進んだことは、バイエルン・ミュンヘンにとって有利に働いた。」
「バイエルンとの話し合いは今夏に行われ、彼らはムシアラを引き留めるためにあらゆる手を尽くすだろう。ミュンヘンにいながら、レアル・マドリードのジュード・ベリンガムと同じようなキャリアを歩むことが可能なのだ。」
「ブンデスリーガを離れることなく、国際的なスターになれることを見せなければならない。もちろん、契約を有利にするためにより多くの移籍金が提示されるだろう。」
Fact Files for Romano’s Daily Briefing
今シーズン、ブンデスリーガではバイエル・レバークーゼンが圧倒的な強さで優勝を果たしたが、バイエルンは不安定なパフォーマンスに終始。シーズンの後半戦で一気に勝ち点差をつけられた。昨季からフロント陣含めてゴタゴタが続くドイツ王者にとって、次世代を担う21歳MFの残留は至上命題。
イングランドのクラブは獲得に向けて、莫大な移籍金を要求されることが目に見えており、そもそも予算に限りのあるリバプールにとっては難しい争奪戦になる。シティやチェルシーもファイナンシャル・フェアプレーに抵触の恐れがあり、主力選手の放出なくして、おいそれと高額な移籍金を投じることはできない。
現時点では、ドイツに留まることが濃厚だが、プレミアリーグでの挑戦に歩む未来はやってくるのだろうか…?