リバプールが誇る32歳のセンターバックコンビ、ジョエル・マティプとフィルジル・ファンダイク。前者は今シーズン限りで契約が満了となり、フリートランスファーでの退団が濃厚。後者は全盛期のようなプレーぶりを取り戻したが、年齢的にも第一線で活躍できる期間は少なくなっている。
その後任を確保したいリバプールは、この夏の移籍市場において、新たなセンターバック獲得に乗り出す予定。スポルティングDFゴンサロ・イナシオやフラムDFトシン・アダラビオヨらあらゆるセンターバックへの関心が噂されている。
昨年の夏にコリンチャンスからノッティンガム・フォレストに加入し、ディフェンス面だけでなく、パスの出し手としても評価を高める21歳DFムリージョも、ターゲットのひとりとして報じられてきた。移籍前に実施された試合を除き、プレミアリーグの全試合で先発出場を果たしている。
スペイン紙『Mundo Deportivo』によれば、レアル・マドリードも同選手を巡る獲得レースに参戦する可能性があるようだ。リバプール以外にも、チェルシーやバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドらが熱視線を送っている。
初めてのイングランドサッカーにもすぐに馴染み、体格の良さでフィジカル勝負にも容易には負けず、それなりにスピードも兼ね備えている。左足から繰り出す前線へのパスは魅力的で、たまに失敗もするが、攻撃に転じる組み立ての一端を担っている。
リバプールは昨夏の移籍マーケットにおいても、左利きのセンターバックを狙っていた過去があり、右利きのセンターバックの名前も多く噂される中、左利きのディフェンダーの優先順位は高いと見られる。
はたして、ブラジル人センターバックは1年だけでノッティンガム・フォレストを離れ、強豪クラブにステップアップすることになるのだろうか…?