昨年の夏、ユルゲン・クロップ監督から残留を希望されていたイングランド代表ジョーダン・ヘンダーソンは、出場機会の減少を危惧。スティーブン・ジェラード監督の説得や高額な給与、レギュラーとしての出番を求めて、サウジアラビアに移籍した。
ところが、半年間で音を上げた。中東の気候やチーム成績の低迷などに耐えきれず、オランダのアヤックスに新天地を求めた。大きな期待とともにエールディヴィジに降り立ったものの、筋肉の怪我などもあり、ここまでわずか7試合にしか出場できていない。
そして、元リバプールMFの去就は不透明になっている。オランダ人ジャーナリスト、Tim van Duijn氏によると、同選手はアヤックスから必要されているが、チームのメンタリティやクオリティの低さやアムステルダムにトップスポーツの文化が欠如していることに不満を抱いているようだ。
一方で、同氏はイングランド代表MFのパフォーマンスにも言及。ピッチにおいて結果を出せていないことを指摘し、重要な時期にチームを離れていた事実にも触れた。選手側の不満とクラブ側の期待を上回らなかったことは、双方にとって不幸な結果でしかないとまとめた。
チームでも高額な給与を受け取るベテランミッドフィルダーは、クラブのレベルを上げるためにも、グラハム・ポッター監督の就任を希望していたが、同クラブと監督との話し合いは空振りに終わり、別の指揮官候補に狙いを定めている。
このように、サウジアラビア移籍から何もかもうまく進んでいない元サンダーランドMFだが、アヤックスとは2年間も契約を残している。しかし、その去就に疑問が投げかけられており、テクニカル・ディレクターとの話し合いが待ち受けているそうだ。
はたして、ヘンダーソンはオランダでもたった半年間で生活を終えるのだろうか…?