フラムに在籍していた頃、チャンピオンズリーグで抜群の攻撃力や才能を見せ付けたポルトガル出身MFファビオ・カルヴァーリョ。2022年の夏に待望のステップアップを果たし、リバプールに加入すると、そのシーズン前半は実力を示すチャンスを得た。
ところが、後半戦からベンチを温める日々が続き、今シーズンはRBライプツィヒにレンタル移籍。しかし、ブンデスリーガでは出番をあまり得られず、その状況を不安視したリバプールは同選手を呼び戻し、ハル・シティにローン移籍させた。
チャンピオンシップでは移籍直後から先発出場を飾り、ここまで9ゴール2アシストと大活躍。慣れ親しんだ10番のポジションで本領を発揮しており、来季は新たな指揮官を迎えるリバプールでレギュラーを争うことが期待される。
ユルゲン・クロップ監督のもとでは、好きなポジションがなく、左ウィンガーでの起用が続いていたが、ワイドなポジションでのプレーを好まないと本音を吐露。来シーズンも、現在のクラブのように、10番で起用されたいと希望を口にした。
「僕は10番としてプレーする方が好きなんだ。ワイドでプレーすれば、そこそこの仕事はできるけど、本来のポジションではないんだ。」
「ルチョ・ディアスとは違う。あそこでもプレーはできるけど、僕はどちらかというと10番なんだ。」
「そこでプレーするのが好きだし、楽しんでプレーできる。ここ(ハル・シティ)でプレーしているのも、そんな感じ。自分の好きなこと、期待されていることをするために、自由にプレーできるんだ。」
「僕は監督から自由を与えられている。それが僕の望みであり、必要なのは信頼なんだ。信頼がなければ、自信を持ってプレーできない。もし信頼がなければ、何もできない。」
Liverpool Echo
監督の交代に伴い、フォーメーションも変更される可能性もある。ポルトガルU-23代表MFが好きなポジションが存在するかはプレシーズンで明らかになるが、まだ21歳と若く、才能を開花させるだけの時間が残されている選手をみすみすと手放すわけもない。
非凡なポテンシャルを持つ攻撃的ミッドフィルダーは、来季アンフィールドでいまのようなパフォーマンスを披露できるだろうか…?