今シーズンの最終盤までプレミアリーグ優勝争いを繰り広げたリバプールは、昨夏に獲得したミッドフィルダー陣が躍動している。出遅れていた印象のあったライアン・フラーフェンベルフも最近はコンディションを上げており、国内リーグで初得点も奪った。
来シーズンに向けて、新たなミッドフィルダー確保はリバプールにとって優先順位ではない。長い期間負傷で離脱していたステファン・バイチェティッチも復帰する予定で、タイラー・モートンらレンタル組も抜群のプレーを見せ付けている。
それでも、中盤の選手との関係を報じるメディアは絶えない。海外メディア『CaughtOffiside』によると、リバプールやアーセナル、マンチェスター・ユナイテッドはブライトンに所属する20歳MFカルロス・バレバの動向に注目しているようだ。
加えて、移籍金は5500万ポンド前後と見られており、イングランド南部のチームは同額以上のオファーには耳を傾けるかもしれないとも報じている。
昨年の夏、フランスから渡英したカメルーン出身MFは、絶対的なレギュラーになりきれていないものの、シーズンの終盤戦にかけてポジションを確保しつつある。スタメンでの出場も増えており、中盤の底を任されている。
南米の選手らしく優れたアスリート能力を有し、肉弾戦も厭わない。ピッチ全体をカバーできるだけのフィジカルも持ち合わせており、確かな足元の技術もある。世界的なプレーヤーになれるだけの素養を持っており、強豪クラブが視線を向けるのは当然だろう。
しかし、イングランドのサッカーにまだ慣れている途中であり、最低でももう1年をブライトンで過ごすのが選手にとってもメリットになるはずだ。
現時点ではトップクラブが是が非でも欲しい人材とは言い難いが、その才能を発揮できれば、来シーズン以降で争奪戦が展開される可能性は十分にある。はたして、元リールMFは将来的にプレミアリーグ内でステップアップを手にすることができるだろうか…?