ASローマから加入して以来、ゴールを量産し続けたエジプト代表FWモハメド・サラーは32歳を目前にも関わらず、ゴールにアシストとエースとして役割を全うしているものの、フィジカル面での衰えは隠せていない。
全盛期のようなスピードやドリブルの切れ味は見られず、左サイドバックを抜き去るシーンはほぼ見られなくなった。アルネ・スロット政権ではポジション変更も噂される中、右ウィンガーの世代交代は対応しなければならない課題だ。
エジプシャン・キング同様に、左利きのウィンガーであるPSVアイントホーフェンのヨハン・バカヨコが筆頭候補に挙げられるが、ブンデスリーガで評価を高めるマインツFWブラヤン・グルダもリストアップされていると、ドイツ紙『Sport Bild』が報じた。
同紙はレッズ以外にも、プレミアリーグからアストン・ヴィラやニューカッスル・ユナイテッドに加えて、ドイツ国内からもボルシア・ドルトムントやバイエル・レバークーゼンも関心を示しており、この夏の移籍マーケットにおいて、獲得に動き出す可能性を示唆している。
本職は攻撃的ミッドフィルダーで、今季29試合で4ゴール3アシストを記録した。左足で巧みにボールを扱い、右ウイングに流れてからのカットインし、シュートやパスの精度も高い。2023年7月にはドイツU-21代表デビューも飾っており、フロリアン・ヴィルツやジャマル・ムシアラに続けるだけのポテンシャルを有する。
マインツでは通算でまだ31試合しか出場しておらず、即戦力よりも期待の若手枠に振り分けられる。ただし、新たなクラブでブレークする確率もあり、今シーズンのチェルシーMFコール・パルマーのような選手になれるかもしれない。
はたして、リバプールはドイツの次の世代を担うかもしれない有望株の獲得に本腰を入れるのだろうか…?