今シーズン限りで、ユルゲン・クロップ監督とともにアンフィールドを離れ、レッドブル・ザルツブルクの新指揮官に就任するペピン・リンダース。NECでの指揮以来となり、アシスタントコーチからの新たなキャリアに歩みを進める。
リバプールはドイツ人指揮官の後釜に、オランダ出身のアルネ・スロット監督を招集。フェイエノールトを国内リーグ制覇にも導き、若手の起用にも定評のある45歳指揮官は、偉大すぎる前任の功績を引き継ぎ、プレミアリーグでも優勝争いができるチーム作りを目指す。
ともにオランダに生まれたリンダースとスロットは、9年前に監督業について話し合っていたようだ。リバプールの元アシスタントコーチは、新監督との密接な交流を明かしつつ、フェイエノールトとの共通点についても語った。
「彼は9年ほど前、オランダの私の家に来た。サッカーについて話をしに来たんだ。」
「長距離を運転をして私に会いに来て、数えきれないほどの質問をした。私はそのすべてに答えた。」
「それ以来、我々は緊密に連絡を取り合っている。彼は信じられないような監督で、自分が何を求めているのかを的確に理解しているし、リバプールのようなクラブでやれるだけの経験もある。」
「フェイエノールトとリバプールには共通点がある。彼らのファンはとても情熱的だ。彼らも “You’ll Never Walk Alone” も歌うんだ。」
Athletic
エールディヴィジとのレベル差は歴然で、いわゆるビッグネームを扱ってきた経験も乏しい。世界的なクラブでの指導キャリアこそ少ないが、アーセナルのミケル・アルテタ監督はさらに経験がない状況から、いまや世界でも屈指の監督に変貌を遂げている。
オランダでは明るいキャラクターで、サポーターにも愛されたスロット監督は、アンフィールドで長期政権を築き、名将の仲間入りを果たせるのだろうか…?