昨年の夏に中盤を大型補強したリバプールは、一昨シーズンから復活し、プレミアリーグで優勝争いを繰り広げた。カラバオカップを制覇し、一時はヨーロッパリーグやFAカップも勝ち取れる立場にあった。
負傷者が続出したものの、アカデミー選手の活躍もあって、シーズン終盤まで力強いパフォーマンスを披露したが、最終的には力尽きた。ユルゲン・クロップ監督も去り、新たなチーム作りを進めるリバプールがふたたびミッドフィルダー確保に動くかもしれない。
Leo Paradizo氏(アルゼンチン人ジャーナリスト)によれば、マンチェスター・シティやバイエルン・ミュンヘンが関心を示すポルトMFアラン・バレラに対して、リバプールが争奪戦に参加する準備を進めているようだ。
2023年8月にボカ・ジュニアーズからポルトガルに活躍の場を移したアルゼンチンU-23代表MFは、今季リーガ・べウィンやチャンピオンズリーグを通じて、44試合2ゴール3アシストを挙げた。ヨーロッパや国際舞台でも実力を証明し始めている。
ブンデスリーガから移籍した31歳の日本代表MF遠藤航がその価値を示したが、将来的な体制を考えても若い守備的ミッドフィルダーは必要になる。ステファン・バイチェティッチら若手選手が揃っているものの、フルシーズンで活躍した過去はまだない。
来シーズンには若手のうち、何人かが飛躍する可能性もあるが、安全策としては新たに中盤の底を任せられる選手を確保するのもオプションのひとつだ。その候補に、アルゼンチン人ミッドフィルダーに白羽の矢が立ってもおかしくはない。
ただし、リバプールの補強計画における優先順位は、センターバックやアタッカーのため、どこまで予算が残るかも分からない。
現時点では、元ボカ・ジュニアーズMF獲得に本腰を入れる可能性こそ低いが、何が起きるか分からないのが移籍市場。はたしてリバプールは2年連続で、新たなミッドフィルダー獲得に乗り出すのだろうか…?