エジプト代表FWモハメド・サラーが32歳を目前に、全盛期のように左サイドバックを抜き去り、ゴールに迫るシーンが極端に少なくなっている。スピードやキレの減少は顕著だが、チャンスメイク能力は高く、来シーズンにはポジション変更も噂される。
サウジアラビアからも強い関心が届く元ローマFWだが、リバプールはその後継者探しに躍起だ。サラー同様に、右ウイングからカットインしてゴールを狙いつつも、サイドバックとの1対1にも定評のあるPSVアイントホーフェンFWヨハン・バカヨコら若手ウィンガーがリストアップされている。
ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズに所属するポルトガル代表FWペドロ・ネトも候補のひとりと見られているが、この夏に必要になる移籍金が判明。英『The Telegraph』によれば、ウルブスは6000万ポンド以上を要求する見込みのようだ。
マンチェスター・シティやニューカッスル・ユナイテッドも関心を示す24歳ウィンガーは、驚異的なスピードと推進力のあるドリブルで相手ディフェンスを切り裂く。その能力で高速カウンターの起点になり、試合中に何度もゴールに迫る。
プレミアリーグやヨーロッパリーグを通じて、モリニュー・スタジアムでは135試合に出場し、14gゴール24アシストを記録。チームに欠かせない選手に成長し、いまやメガクラブがこぞって興味を抱くほどに変貌を遂げた。
ただし、同選手の負傷レコードは決して芳しくない。2020/21シーズンからは毎年100日以上をベンチ外で過ごしており、シーズンを通して信頼がおける選手かと問われると否だ。リバプールが狙う選手の特長には合っているが、負傷癖は気がかり。
この夏の移籍市場において、新たなフォワードを加える予定のリバプールは、ウルヴァーハンプトン・ワンダラーズから選手を引き抜くことになるのだろうか…?