昨年の夏、リバプールは左利きのセンターバックを求めて、契約延長に向けた交渉を行っていたチェルシーDFレヴィ・コルウィルに接触を図った。結果的には、ロンドンのクラブと新契約を締結し、アンフィールド行きはなくなった。
ディフェンダーすら獲得できなかったリバプールだが、この夏には本格的に確保に乗り出す。ジョエル・マティプの後釜となる右利きのセンターバックへの関心も噂される中、アルネ・スロット新監督は万能型の左利きディフェンダーを優先しており、同選手に引き続き注目していると、英『Daily Mail』キーラン・ギル記者が伝えた。
「リバプールはレヴィ・コルウィルを気に入っており、アルネ・スロットは万能型の左利きディフェンダーを追い求めているが、チェルシーは21歳のアカデミー出身選手の残留を望んでいる。契約は2029年までで、さらに1年のオプションが付いている。」
Liverpool like Levi Colwill – Arne Slot is chasing a versatile left-footed defender – but Chelsea want 21-year-old academy graduate to stay this summer. Contracted until 2029 with option of a further year
— Kieran Gill (@kierangill_DM) May 29, 2024
左サイドバックとしてもプレーできるイングランド代表DFは、今シーズン32試合に出場。終盤には負傷の影響もありピッチに立つことはなかったが、その将来性はプレミアリーグでもトップクラスで、どのクラブにとっても貴重な戦力となる。
2023年10月にはイングランド代表デビューを飾り、着実にステップアップを遂げている。左足から繰り出す精度の高いパスに加えて、広いスペースを守れるディフェンス力も持ち合わせる現代的なセンターバックだ。
チェルシーはファイナンシャル・フェアプレーへの抵触を避けるためにも、アカデミー出身選手の売却を検討しているとも言われており、その筆頭はイングランド代表MFコナー・ギャラガー。現時点では、コルウィルの放出可能性は低いが、候補のひとりであることに変わりない。
とはいえ、昨夏に新契約を結んだばかりで、選手側はロンドンでさらなる成長を求めているのは明白で、退団の意思は薄いはずだ。
はたして、リバプールはスタンフォード・ブリッジから若き逸材の引き抜きに成功することができるだろうか…?