ブラジル代表MFファビーニョが昨夏、アンフィールドを後にした。その後釜には、当時ブライトンのモイセス・カイセドやサウサンプトンのロメオ・ラヴィアら若手有望株が紙面を賑わせるも、いずれもチェルシー行きを決断し、リバプールはベテランMF遠藤航を確保するに落ち着いた。
シーズン当初こそ苦戦したが、豊富な経験値ですぐさま適応すると、シーズン中盤からはチームに欠かせない存在に変貌を遂げた。とはいえ、すでに31歳と長期的なプランには含まれておらず、アルネ・スロット政権を長きにわたって支えられる守備的MFの必要性を叫ぶメディアも少なくない。
スペイン紙『AS』によれば、マンチェスター・シティやアーセナルも関心を示すニューカッスルMFブルーノ・ギマランイス争奪戦に、リバプールも参加を決意したようだ。
1億1500万ユーロもの契約解除条項が設定されているとも言われるブラジル代表MFは、プレミアリーグで毎シーズンのようにその価値を証明し続けている。優れたボディバランスでフィジカルバトルにも負けず、苦しい場面でも的確なパスで局面を打開できるだけの視野やパス能力を保持。
中盤の底としてはイングランド国内でも上位におり、年齢も26歳ということもあり、日本代表MFとレギュラー争いを繰り広げつつ、中長期的に主力を任せられる。ニューカッスルでは2年半を過ごしており、そろそろ強豪クラブにステップアップを考えても不思議はない。
マンチェスター・シティやアーセナルは別として、リバプールに契約解除金を支払うだけの余裕はない。他にも、センターバックやアタッカーを獲得しなければならず、守備的MF確保に費やせる金額は限定的だ。
はたして、リバプールは優先ではないポジションの選手に対して、大金を準備する世界線はあるのだろうか…?