2022年の夏、ナポリに加入したジョージア代表FWフヴィチャ・クヴァラツヘリアは、一気にヨーロッパでも屈指のウィンガーとして認識されるようになった。2022/23シーズンには、43試合で14ゴール17アシストを挙げ、チームのセリエA制覇に大きく貢献した。
昨季も主力を務めた23歳のウィンガーは、45試合に出場すると、11ゴール9アシストを記録。加入初年度こそのインパクトはなかったが、イタリアでも有数なアタッカーとして、ヨーロッパの強豪クラブから関心を寄せられ続けている。
新たに攻撃的な選手の獲得を狙うリバプールも同選手の動向に注目していると言われ、この夏のステップアップが噂される中、パリ・サンジェルマンからのオファーには首を縦に振らず、プレミアリーグ移籍を最優先にしていると、英『Liverpool Echo』が報じた。
EURO2024の舞台でも活躍し、同国代表では通算33試合で16ゴールを挙げている。グループステージ突破にも貢献し、スペイン代表には力の差を見せつけられたものの、大きなインパクトを残して大会を去った。
同選手の獲得には、莫大な移籍金が必要になる見込みで、リバプールがその金額を捻出できる可能性は低い。さらに、ルイス・ディアスやコーディ・ガクポ、ディオゴ・ジョッタら左ウィンガーが多く在籍しており、同ポジションにこれ以上の補強はいらない。
もしも、いずれかの選手たちが退団した場合には、補強に乗り出す可能性も否定できないものの、現段階では優先度も低く、センターバック確保にも予算を回さなければならず、全体的なバランスを鑑みると、ジョージア代表ウィンガーに本腰を入れるとは思えない。
ただし、他のプレミアリーグが獲得を狙う世界線は残っており、イングランドでの初挑戦に取り組むことになるのだろうか…?