わずか18歳にして、LOSCリールで60試合に出場しているフランスU-23代表DFレニー・ヨロは今夏、リバプールやマンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマンの4クラブが関心を示していた。
若きセンターバックはレアル・マドリード移籍を最優先に捉え、現行契約が満了を迎える来年の夏にスペイン行きを決断すると思われた。ところが、事態は急変し、マンチェスター・ユナイテッド移籍がほぼ確実となっている。
今回の移籍劇に触れたファブリツィオ・ロマーノ氏は、リバプールがレニー・ヨロの固い意思を感じ、獲得に本腰を入れなかったことを明かしつつも、マンチェスター・ユナイテッドが高額なオファーを提示したことで、それを断れなかったリール会長の猛プッシュがあったと語った。
「リバプールは今夏、レニー・ヨロをターゲットとして考え、選手の代理人とも接触した。」
「しかし、リバプールの感覚では、ヨロはレアル・マドリードの選手になるというのが定石だった。だから、リバプールはレニー・ヨロを説得できるという感触は持っていなかった。」
「マンチェスター・ユナイテッドは信じられないような提案をした。もうひとつの重要な部分は、マンチェスター・ユナイテッドがリールにこれほど巨額のオファーを提示したことだ。」
「リールのオリビエ・レタン会長は、この7日間、レニー・ヨロと直接話すのに多くの時間を費やした。リール出身の才能あるレニー・ヨロとは非常に良い関係を築いており、マンチェスター・ユナイテッドに行くよう何度も彼に伝え、マンチェスター・ユナイテッドに行くよう選手を説得するためにあらゆる方法を試みた。」
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昨季プレミアリーグ8位で終えたクラブは、毎年のように今夏の移籍市場においても大金を投じる構え。順調に成長すれば、今後10年間は中心選手として活躍できるセンターバックだけに、現時点での選手の価値を差し引けば良い買い物になった。
総額6200万ユーロの移籍金に加えて、週給145,000ポンド前後という高給を受け取る予定の18歳のディフェンダー。ここまでのパワープレーはリバプールにできるわけもなく、レアル・マドリードもまだ実力を証明しているとは言い難い選手に投じる金額ではないと捉え、来夏での獲得を狙っていた。
アンフィールド移籍を希望し、適切な価格での獲得が補強方針のリバプール。今回の案件はそもそも無理ゲーだったが、新たなセンターバックが必要な事実は変わらない。
はたして、この夏にリバプールはどのような選手を獲得するのだろうか…?