バルセロナのカンテラでサッカーを学び、日本での数年間を経て、レアル・マドリードと契約。マジョルカやビジャレアル、ヘタフェなどでのレンタル生活後、2022年の夏にレアル・ソシエダに完全移籍を果たした日本代表MF久保建英。
所属クラブでは右ウィンガーとして起用され、昨季は国内リーグやチャンピオンズリーグを通じて、41試合で7ゴール5アシストを挙げた。シーズン後半戦には得点に絡むシーンが少なくなったものの、23歳の若きアタッカーには強豪クラブが注目している。
日本の『スポニチ』は、日本代表でも中心選手がリバプール移籍に近づいており、交渉が大詰めを迎えていると報じた。また、6500万ユーロもの移籍金に加えて、年俸1500万ユーロの高待遇を準備していると伝えた。
イタリア人ジャーナリスト、ファブリツィオ・ロマーノ氏はリバプールによる日本人ミッドフィルダー獲得に動いている事実を把握しておらず、アンフィールドでのプレーが近づいていることはないと、今回の報道を完全に否定した。
「久保建英のリバプール移籍に関して、実際に具体的なことが起きているとは把握していない。」
「このような報道は見たが、現段階で近づいているとか、差し迫っているという話ではない。」
Daily Briefing
移籍市場がオープンな状態で、エジプト代表FWモハメド・サラーの後継者探しが本格化しているリバプールだけに、ヨーロッパで実績を残す若手ウィンガーとの関係が数多く報じられてきた。そして、今回の件もあくまで噂で終わりそうだ。
現実的に見て、リバプールが昨シーズン後半に失速した日本代表MFに対して、6500万もの大金を支払う可能性は低い。さらに、年俸1500万ユーロはフィルジル・ファンダイクやトレント・アレクサンダー=アーノルドらクラスの給与であり、そこまでの価値はない。
スペインでもっと成長し、さらなる得点力を身に付けた後に、アンフィールドでプレーする姿を見てみたい気持ちもあるが、レアル・マドリードが放っておくわけもなく、プレミアリーグ挑戦の未来がやってくることはなさそうだ…