スュペル・リグやチャンピオンズリーグを通じて、ガラタサライで55試合7ゴール12アシストと良い成績でシーズンを終えたトルコ代表FWバルシュ・ユルマズは、EURO2024でも活躍を見せ、一気に今夏の人気銘柄に躍り出た。
オランダ代表との試合では、世界最高峰のリバプールDFフィルジル・ファンダイクとも見事なバトルを繰り広げ、得意とするウイングのみならず、センターフォワードとしてもプレーできることを大舞台で示した。
同選手に対しては、新たなアタッカー獲得を狙うリバプールらイングランド勢から関心が報じられる中、2021年の夏まで在籍したアンカラ・ケチエレンギュジュSKの会長、Sedat Tahiroğlu氏は選手のためにも、この夏の移籍を希望する主旨のコメントを発言した。
「我々はユルマズの移籍金の20%を持っているが、ガラタサライはこの件に関して会談を求めていない。」
「リバプールとアーセナルが彼を欲しがっていると聞いているが、ヌリ・サヒンが(ボルシア・ドルトムントで)間違いなく彼を欲しがっているのは知っている。5000万ユーロで売れるとは思わないが、3000万ユーロ程度で売却できるだろう。」
「トルコサッカーのために、若い人たちに道を開く必要がある。彼にとって良い決断をしてくれることを願っている。」
「お金は重要ではない。重要なのは、バルシュがトルコの顔として活躍できるチームに行くことだ。」
Aksam
トルコ代表では20試合に出場し、2ゴールとストライカーとしては物足りない数字。しかし、前線からのプレッシングに長け、豊富なスタミナでピッチを幅広く走り続ける。ディフェンダーとの肉弾戦にも強く、縦に速いサッカーを仕掛けるクラブにとっては有益な人材になり得る。
問題は得点力。リバプールは昨シーズンの後半戦に決定力の低下に苦しみ、エジプト代表FWモハメド・サラーの後継者確保が急務なこともあり、ディオゴ・ジョッタのようにゴール前で落ち着いて、いろんな形で得点を奪えるフォワードが理想的。
はたして、リバプールはガラタサライの24歳フォワード獲得に本腰を入れる可能性はあるのだろうか…?