ユルゲン・クロップ監督が9年間の在籍に終止符を打ち、リバプール指揮官の座を降りた。プレミアリーグやチャンピオンズリーグなど数々のタイトルをもたらし、選手やサポーターからも慕われたドイツ人指揮官は、今後1年間は監督業から離れる。
その後継者として浮上したのが、ブンデスリーガを無敗で優勝したバイエル・レバークーゼンを率いたシャビ・アロンソ監督。現役時代にはアンフィールドでもプレー経験を持ち、ファンからも人気が高く、監督就任を臨む声が多かった。
バイエルン・ミュンヘンらも狙った同監督だが、現在のクラブとともにチャンピオンズリーグで戦うことを決断した。これを受けて、選手時代にアンフィールドで一緒にピッチに立った過去を持つ元オランダ代表FWディルク・カイトは、スペイン人指揮官の心情を推察した。
「今年の頭、リバプールでの仕事についてシャビと話をしたわけではないので、彼がどう考えていたのか正確にはわからないが、リバプールのようなクラブが、監督として、そして元選手としての歴史がある自分を求めてきたとき…リバプールのようなクラブを断るには、真の男でなければならない。」
「彼は正当な理由があってそうしたのだと思う。昨シーズン、バイエル・レバークーゼンで成し遂げたことは素晴らしかった。彼はまだその仕事を終えていないという思いがあったのだと思う。」
「もっと優れた監督になりたいと思っているのだろうし、もっと経験を積みたいのだろう。そして、もしかしたら、遅かれ早かれ、またこの仕事に目を向けるかもしれない。」
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元スペイン代表MFは、来季レアル・マドリード監督の座を、カルロ・アンチェロッティから譲り受ける公算が高い。スペインの首都にあるクラブも、現役時代に同監督が過ごした思い出のある場所で、母国というメリットも大きい。
アルネ・スロット新監督が始動したリバプールにおいて、よほどの成績不振がない限りは、数年でオランダ人指揮官を見切る可能性は低く、近い未来にふたたび就任に動き出すとは思えない。
とはいえ、いつかはシャビ・アロンソが率いるリバプールを見てみたいのも事実。そんな未来は実現するのだろうか…?