フラム時代にチャンピオンシップで華々しいパフォーマンスを披露し、イングランドでも屈指の若手ミッドフィルダーとして認識されたポルトガルU-21代表MFファビオ・カルバーリョだが、アンフィールドに移籍してからは苦労している。
ユルゲン・クロップ監督のもとでは信頼を高めることできず、昨シーズンはレンタル生活。シーズン後半戦を過ごしたハル・・シティでは9ゴールと大活躍し、アルネ・スロット新体制では中心的な役割を担うことが期待された。
ところが、プレシーズンを通じて、ベストポジションを模索中だ。基本的にはクロップ時代と同じく左ウィンガーとして起用されるが、快適にプレーしているとは思えない。英『Daily Mail』ルイス・スティール記者によれば、監督と選手でポテンシャルを引き出すポジションについての認識にズレが生じているようだ。
「ファビオ・カルバーリョはアルネ・スロットと、リバプールのプランにどう自分を組み込むのが最善か話し合った。」
「スロットは彼をウィンガーとして捉え、カルバーリョは自分のベストポジションは10番だと考えている。」
「彼にとって大きなチャンスだ。しかし、彼には多くの関心が寄せられている。」
このまま左ウイングでのプレーが続けば、選手側が不満を示し、移籍を志願する展開もあり得る。数多くの世界的なウィンガーを擁するリバプールにおいて、レギュラーの座を確保することも至難の業で、まして得意ポジションではないとなれば尚更だ。
ウイングでのプレーを覚えられれば進化を遂げる可能性も否定できない年齢だが、リバプールでキャリアの転換期を迎えるポルトガル出身プレーヤーはどのような未来を描くのだろうか…?