昨夏の移籍市場において、ファビーニョやジョーダン・ヘンダーソンがサウジアラビア行きを決断し、守備的ミッドフィルダーが手薄になったリバプール。モイセス・カイセドやロメオ・ラビア獲得に動くもどちらも失敗に終わり、予想にすらなかった日本代表MF遠藤航に白羽の矢が立った。
シュトゥットガルトでキャプテンマークを巻いた31歳ミッドフィルダーだったが、プレミアリーグでの認知度は低く、他のターゲットに比べ年齢も高かったことから当初は不安視されていたが、シーズンが経つにつれチームやイングランドサッカーに馴染み、途中から欠かせない存在に変貌を遂げた。
アルネ・スロット新監督のもとでも中心的な役割が期待される日本代表MFだが、昨季までブライトンを率いたロベルト・デ・ゼルビ監督が就任したマルセイユが1400万ユーロのオファーを提示したものの、リバプールはその提案を拒否したと、海外メディア『The Athletic』が報じた。
中盤の底でプレーできるカナダ代表MFイスマエル・コネやデンマーク代表MFピエール=エミール・ホイビュアを獲得したフランスのクラブの中でも優先度は高かった模様で、彼らを補強する前にリバプールに対してオファーを実施していたようだ。
リバプールは、ブンデスリーガの複数クラブが関心を示すベテランMFの売却に積極的ではない。その背景には後釜を確保できる可能性が低いことに加えて、オランダ人指揮官からの要求もあって、オファーには応じない判断となった。
現在アメリカツアーに帯同し、新シーズンに向けてコンディションを整えつつ、新監督のプレースタイルに適応するための準備をしている。
はたして、遠藤航は新たなシーズンも、昨季のような活躍を見せられるのだろうか…?