2022年の夏、フラムからリバプールに加入したポルトガル出身MFファビオ・カルヴァーリョ。移籍してから半年間は途中出場から多くの試合で出番を得るも、徐々に首脳陣の構想から外れ、加入2年目となる昨シーズンはレンタル生活を余儀なくされた。
最初の半年間を過ごしたRBライプツィヒではプレー時間の確保に苦しみ、リバプールは同クラブとの契約を解除。シーズン後半戦は、ハル・シティに移籍すると、20試合で9ゴールと見事な結果を残した。
イングランド国内でもトップクラスのポテンシャルを有する若きミッドフィルダーは、アルネ・スロット監督の就任で序列に変化が生まれるように思われたが、どうやら違うそうだ。海外メディア『Football Insider』によれば、リバプールはローン移籍のオファーを受け入れる可能性があるようだ。
すべての決定はアメリカでのツアーが終了したあとに決断が下されるが、現時点で完全移籍で同選手を手放すつもりはない。クラブ側はまだ秘める能力に期待を寄せており、売却という道を辿ることはなさそう。
プレシーズンにおいて、試合にこそ出ているものの、インパクトを残しているとは言い難い。ユルゲン・クロップ政権時と同じく最も得意とするポジションでプレーできておらず、チャンピオンシップで見せ付けた才能を100%発揮できていない。
サイドよりも真ん中でのプレーを好む21歳ミッドフィルダーだけに、システムを変更するか、インサイドハーフでの起用が増えない限りは2年前の二の舞になりそうな感じが否めないが、スロット監督はポルトガルU-21代表MFが持つポテンシャルを引き出すことができるのだろうか…？