フラムに在籍していた頃、チャンピオンシップで驚異的なゴールへの関与率を誇り、攻撃におけるタクトを振るったポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョだが、リバプールでは左ウイングを担当することが多く、ポジションで苦戦。
次第にユルゲン・クロップ監督の信頼も薄らぎ、昨季はRBライプツィヒとハル・シティでそれぞれ半年間プレーした。レンタル先から復帰した今シーズンは、アルネ・スロット新監督とともに、プレシーズンにおいて、アーセナル戦やマンチェスター・ユナイテッド戦で得点を奪うなど活躍を見せる。
新体制で存在価値を高め続ける若き攻撃的ミッドフィルダーに対して、プレミアリーグ昇格を決めたサウサンプトンが触手を伸ばし、1500万ポンドものオファーを提示したものの、リバプールはその提案を拒否していたと、海外メディア『The Athletic』デイビット・オーンスタイン記者が報じた。
ルイス・ディアスやコーディ・ガクポら左ウィンガーがチームに合流する中、オランダ人指揮官がどのような起用方法を行うかは分からないが、左サイドではなく、真ん中でプレーする場面では生き生きしており、攻撃に効果的なリズムをもたらせる。
他のウィンガーとは違い、ドリブルで突破やスピードで相手ディフェンダーと張り合うことは難しいが、それが通じない試合では貴重なオプションになり得るし、トップ下のポジションができる可能性もあり、そこであれば活躍する試合も多くなるはずだ。
いずれにしても、現時点でリバプールが元フラムMFを見限ることはなく、今シーズンはトップチームでレギュラー争いを繰り広げると予想される。
はたして、21歳のミッドフィルダーはプレミアリーグでも実力を示し、アンフィールドの歴史に名を刻む選手に変貌を遂げるだろうか…?