昨年の夏、モイセス・カイセドとロメオ・ラビアを逃したリバプールは、シュトゥットガルト所属の当時30歳MF遠藤航を獲得した。ユルゲン・クロップ監督のもと、シーズン前半戦はベンチを温める日々が続いたものの、2023年12月にチャンスを活かすと、一気に中盤の底で推しも押されぬレギュラーの座を掴んだ。
しかし、アルネ・スロット政権では雲行きが怪しくなっている。 19歳MFステファン・バイチェティッチが負傷から戻り、21歳MFタイラー・モートンもレンタル先から復帰。中盤の枚数が潤う中、オランダ人指揮官は中盤でゲームを作れるタイプのプレーヤーを好むと言われ、新たな守備的ミッドフィルダー獲得が現実味を帯びてきている。
英『The West Ham Way』によると、去就が不透明になってきている日本代表MFに対して、ウェストハム・ユナイテッドが関心を示しているようだ。また、同クラブでテクニカルディレクターを務めるティム・シュタイテンも、ブンデスリーガで仕事をしていた頃から同選手のファンだったとも伝えている。
プレミアリーグでは当初、試合展開の早さやフィジカルの強さに戸惑い続けたが、少しずつ慣れ始めると、賢さを活かしたポジショニングや球際の強さを発揮し、高い位置でボールを奪取し、次の攻撃に繋ぐ役割をになった。
獲得した時には、イングランドでは無名だったが、いまやプレミアリーグでも屈指の守備的ミッドフィルダーとして認識されている。ロンドンのクラブは昨季、マンチェスター・シティから元イングランド代表MFカルバン・フィリップスをレンタルしたものの、結局は全く機能せずに完全移籍の話も消し飛んだ。
フリー状態の続いていた30歳のアルゼンチン人MFギド・ロドリゲスを獲得したウェストハムだが、さらなる中盤の強化に意欲的で、そのターゲットが31歳の日本代表キャプテンだ。
はたして、元シュトゥットガルトMFはわずか1年でアンフィールドを離れ、オリンピックスタジアムに新天地を求めるのだろうか…?