レアル・ソシエダからリバプール移籍が近づいていると見られてたスペイン代表MFマルティン・スビメンディは、イングランドのクラブからの提案を拒否し、2011年から過ごすスペインのクラブに忠誠を誓った。
リバプールはアルネ・スロット監督も説得のために何度も話し合いを行ったと言われ、中長期的なプロジェクトを提示し、チームがどれほど彼を欲しているかをアピール。給与などの条件面でも圧倒的な優位に立っており、アンフィールド移籍に気持ちは傾いていた。
しかし、ラ・レアルのイマノル・アルグアシル監督も残留に向けて猛プッシュ。子供の頃から慣れ親しんだ土地や食事などを中心に選手の心情に訴えかけ、今回はその戦術がうまく機能したようだ。
英『Daily Mail』ルイス・スティール記者は今回の急転直下に言及し、リチャード・ヒューズ新スポーティングディレクター(SD)は突然の拒否に怒り心頭で、中盤に新たな選手を加える可能性は低いと伝えた。
「リチャード・ヒューズは、スビメンディがアンフィールドに移籍することを約束したと思っていただけに憤っているようだ。リバプールは今夏、6番を獲得する可能性を完全に否定しているわけではないが、移籍市場に残された時間を考えると、また、そのために選手を獲得したくないというクラブの意向を考えると、その可能性は低いと見られている。」
「リバプールは、スビメンディが加入に同意したと信じていた。この夏に欧州トップ5リーグでまだ契約を結んでいない唯一のクラブで、ファンは今、レッズのヒエラルキーに疑問を投げかけている。」
アレクシス・マック・アリスターやカーティス・ジョーンズ、ライアン・フラーフェンベルフ、遠藤航らレギュラー候補に加えて、タイラー・モートンやステファン・バイチェティッチら期待の若手も在籍。トレント・アレクサンダー=アーノルドやドミニク・ソボスライもプレー可能。
選手層は厚く、何がなんでも補強しなければならないわけではない。他にもアタッカーやセンターバックにも注目しており、守備的ミッドフィルダー確保を諦めて、別のターゲットに視線を向けるかもしれない。
はたして、リバプールは残り少ない移籍市場において、ベストな補強を推し進めることができるのだろうか…?