フラム時代にはチャンピオンシップでも屈指の若き逸材として注目され、プレミアリーグ昇格とともにリバプール移籍を決断したポルトガルU-21代表MFファビオ・カルヴァーリョ。昨シーズンはRBライプツィヒとハル・シティの2クラブにレンタルされていた。
シーズン後半戦を過ごしたハル・シティでは20試合で9ゴールを決めるなど高い得点力を誇った。アルネ・スロット新監督のもと、アンフィールドでポジション争いに励むかと思われたが、総額2750万ポンドでブレントフォード移籍が成立した。
新天地ではスタメン出場を目指し、トーマス・フランク監督にアピールしていくことになる。左ウイングという慣れないポジションでの起用に加えて、毎週のようにプレーできる環境を求めた21歳の攻撃的ミッドフィルダーは、安定的にピッチに立つことが自身のパフォーマンスを維持するのに欠かせないと力説した。
「プレシーズンはまずまずの出来だったし、何試合かプレーしてゴールも決めた。それがすべてだ。」
「僕にとって、コンスタントにプレーしているときのほうが、自分自身を理解できるし、良いプレーができる。」
「サッカー選手として、定期的にプレーすることで自信を得ることができる。僕は日曜日に得点を決めたいと思っているよ。」
brentfordfc.com
左ウィンガーではルイス・ディアスやコーディ・ガクポが序列で上回っており、真ん中でもドミニク・ソボスライやハーヴェイ・エリオットらに遅れを取っていただけに、レギュラーでの試合出場を希望する元フラムMFにとって今回の移籍は理想的なものだ。
リバプールにとっても上記の移籍金にプラスして、17.5%のセル・オン条項という好条件だっただけに、優先順位の低い選手であれば放出は正解だろう。
はたして、アンフィールドでは苦い思いをした若きミッドフィルダーだが、ブレントフォードでは輝かしいキャリアを歩めるか…?