ユルゲン・クロップ時代には、プレミアリーグやカップ戦を通じて14試合に出場した19歳MFボビー・クラーク。2021年8月にニューカッスルから加入した同選手のポテンシャルは評価が高く、リバプールの次世代を担うミッドフィルダーになるかに思われた。
ところが、アルネ・スロット新監督のもとでは以前のような扱いではなくなった。ノリッジ・シティやリーズ・ユナイテッド、シェフィールド・ユナイテッド、コベントリー・シティらチャンピオンシップのクラブがレンタル移籍での獲得を狙う一方で、レッドブル・ザルツブルクは完全移籍に動き出していた。
オーストリアのクラブは何度かオファーを提示し、移籍成立を目指していた。600万ポンドや820万ポンドでのオファーもリバプールを納得させるには至らなかったが、1000万ポンドの金額には首を縦に振らずにいられず、そのオファーを受け入れた。
英『The Times』ポール・ジョイス記者によれば、1000万ポンドの移籍金に加えて、17.5%のセル・オン条項が付随されているようだ。RBザルツブルクが将来的に別のクラブに売却した場合には、同上のパーセント分の金額を受け取れることになる。
2028年6月まで契約を結ぶ同選手はまもなくオーストリアに渡り、メディカルチェックを行いつつも、個人契約の詳細を詰める話し合いを実施する予定。それが合意され次第、19歳の攻撃的ミッドフィルダーは3年間のアンフィールド生活に終止符を打つ。
昨シーズンまでクロップ監督のもとで、アシスタントコーチを務め、元ニューカッスルMFを高く評価していたペピン・リンダース元アシスタントコーチは、ドイツ人指揮官とともにアンフィールドを離れ、レッドブル・ザルツブルクの指揮官としてオーストリアでの監督業をスタートさせた。
オランダ人監督は若きミッドフィルダーの獲得に熱心で、ついに待望の選手をチームに迎え入れることになりそうだ…