プレシーズンを通じて、アルネ・スロット監督に選手を査定する時間を与えたリバプールは、7月の移籍市場では全く動かなかった。8月に入りその活動を本格化すると、スペイン代表MFマルティン・スビメンディとの交渉にあたるも、獲得できずに終わった。
バレンシアGKギオルギ・ママルダシュヴィリ獲得に近づくものの、この移籍は来夏に正式なものになるため、この夏の補強とはならない。プレミアリーグの他クラブが選手を獲得している中、いまだに誰もチームに迎え入れていないリバプールだけに、オーナー陣を批判する声も多くなっている。
移籍市場に精通するファブリツィオ・ロマーノ氏は、リバプールの補強計画に触れ、元々はディフェンダー獲得を画策していたことを明かした。また、締切の8月末が目の前に迫る中、いくつかのオプションを探っているとも伝えた。
「この夏の初めには、リバプールが若手ディフェンダーの獲得も視野に入れていると大々的に報じられたが、今のところ誰も来ていない。」
「私が言えることは、リバプールはまだ市場においていくつかの選択肢を探っているということだ。」
「彼らは決して契約を結ぶだけではなく、適切な機会があれば獲得に乗り出すだろう。アイデアとオプションに取り組み続けているのは確かだ。」
アーセナルやマンチェスター・シティらとの差を縮めるどころか、補強だけを見ればその差は広がるばかり。マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、トッテナム・ホットスパーも大型補強を成立させており、アストン・ビラも着実に戦力を揃え始めている。
ユルゲン・クロップ時代に活躍した選手たちの平均年齢が上がっているだけに、彼らの後継者になり得る人材確保も必須のリバプールだが、残り少ない時間で的確な補強を実現させられるだろうか…?