昨シーズンにはチェルシーと長期契約を締結したイングランド代表DFレヴィ・コルウィルを狙っていたリバプールは、この夏の移籍市場においても、継続して左利きのセンターバックを求めており、メディアでは様々な選手が候補に挙がってきた。
スポルティングDFゴンサロ・イナシオやバイエル・レバークーゼンDFピエロ・インカピエらとともに、当時アイントラハト・フランクフルトに所属していたエクアドル代表DFウィリアム・パチョの名前も頻繁に報じられていた。
ファブリツィオ・ロマーノ氏もリバプールからの関心を伝えており、他の候補者に比べて信憑性も高かった。ところが、22歳のセンターバックはパリ・サンジェルマン行きを決断し、今シーズンからはリーグ・アンでプレーする。
フランス紙『Le10sport』によれば、リバプールは同選手との契約をハイジャックしようとしていたようで、すでに両クラブが合意した後に、PSGよりも高額なオファーを提示した。しかし、時すでに遅し、フランクフルトはフランスのクラブに対して売却の意思を明確にしていた。
結果的にブンデスリーガのクラブはリバプールからのオファーに断りを入れ、パリ・サンジェルマンとの最終合意を取り付けた。約4000万ユーロもの移籍金とともに、エクアドル代表DFはフランス入りを果たした。
コルウィル、モイセス・カイセド、ロメオ・ラビア、マルティン・スビメンディら、守備的ミッドフィルダーとセンターバックにおいて、ことごとく本命ターゲットを逃しているリバプール。
昨季こそ日本代表MF遠藤航を確保し軌道修正したものの、この夏も移籍期限が閉じるまでに別のターゲットを迎え入れ、チームの強化を図ることができるだろうか…?