2022/23シーズン、ステファン・バイチェティッチはプレミアリーグやチャンピオンズリーグを舞台に印象に残るパフォーマンスを披露し、一気に若手の有望株に躍り出た。昨シーズンこそ負傷に悩まされ、全大会を通じて3試合に留まったが、今シーズンはふたたび飛躍を遂げることが期待されている。
ところが、アルネ・スロット監督就任に伴い、中盤に求められる役割が変化。ポテンシャルこそ信じているが、オランダ人指揮官はローン移籍での放出にも前向きなようで、この夏の移籍市場においてリバプールを離れる可能性が高まっている。
スペイン紙『Faro de Vigo』によれば、地元のクラブでユース時代を過ごしたセルタ・デ・ビーゴが、スペインU-21代表MFに対して関心を示しており、ふたたび母国に連れ戻してくることを画策しているようだ。
ただし、一筋縄ではいかない。セルタはまず自チームの選手を何人か放出しなければならないそうだ。さらに、リバプールに対してセンターバックなど別のポジションではなく、ミッドフィルダーでの起用を約束しなければならないとも報じている。
ビーゴ出身の19歳ミッドフィルダーにとってはプレー時間も含めて、魅力的なオファーになる。プレミアリーグやチャンピオンシップで獲得を狙うクラブにレンタルするのが、イングランドサッカーに慣れるためにも理想的ではある。
いずれにしても、リバプールのトップチームでは出番が制限されるだけに、ローン移籍は現実的な路線だが、はたして若きミッドフィルダーはスペインの地へ武者修行に向かうのだろうか…?