アルネ・スロット監督が新たに指揮を執るリバプールにおいて、中盤の構成も変わり、ミッドフィルダーに求められる役割も変わった。とくに守備的ミッドフィルダーの立場は大きく変更になり、ユルゲン・クロップ政権で活躍したボールハンターのような動きは求められていない。
どちらかと言えば、テクニックがあり、パスセンスもあるミッドフィルダーに活躍の場が与えられている。アレクシス・マック・アリスターが抜きん出ているが、その相棒となる選手は群雄割拠だが、現時点ではイプスウィッチ・タウンとの開幕戦で先発したライアン・フラーフェンベルフが序列でトップに立っている。
ドイツ人指揮官に重宝された日本代表MF遠藤航も序列が下がった中、リバプールはレアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディを狙ったものの、獲得することはできなかった。別の守備的MF獲得に動く可能性も低く、最低でも冬までは現有戦力で戦うことになりそうだ。
現役時代にはリバプールで400試合以上に出場し、100ゴール以上を挙げた元イングランド代表MFジョン・バーンズは、19歳MFステファン・バイチェティッチと23歳MFカーティス・ジョーンズが重要な役割を担えると持論を展開した。
「(ステファン・)バイチェティッチにも注目してほしい。当然、(遠藤)航はその役割を果たすために、その場しのぎで入ってきた。」
「彼は非常に優れた守備的MFだ。しかし、アルネ・スロットが望んでいるプレーは、もっと質の高いボールを前に出すこと、素早くボールを運ぶこと、ポケットにボールを入れること、ワンタッチやツータッチでプレーすることだと思う。遠藤は守備面では非常に優れていると思うが、リバプールにとっての6番は、ポゼッションに長けた(アンドレア・)ピルロのような役割になると思う。」
「バイチェティッチはそれができる。カーティス・ジョーンズもできるし、(ライアン・)フラーフェンベルフよりも彼のほうがいいと思う。フラーフェンベルフはあそこでプレーしたことがあるが、おそらくそれほどではないだろう。バイチェティッチは100%フィットすれば、そのポジションは彼のものだと思う。」
「それは6番とは違う種類の役割で、おそらくアルネ・スロットが望むようなプレースタイルはチアゴ・アルカンタラに合っていたと思う。」
「でも、もちろん彼はもういない。だから、カーティス・ジョーンズはその穴を埋められると思う。だが、長期的にはバイチェティッチに譲ると思う。」
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