チアゴ・モッタ新監督により戦力外扱いを受け、新天地を探していたイタリア代表FWフェデリコ・キエーザ。前々回のEUROでは印象的なパフォーマンスを見せ、世界でも屈指のウィンガーとして認識されたが、その後は負傷続きで評価は低下傾向にあった。
所属クラブとの契約も残り1年になり、ユベントスも1500万ユーロで移籍を容認する構えを見せていた。スペイン代表FWニコ・ウィリアムズの獲得に失敗したバルセロナが濃厚な移籍先と報じられる中、財政的に困難に直面するスペインのクラブの隙をつき、リバプールはバーゲンになるかもしれない取引を成立させた。
『Sky Sports』リポーターのダルメシュ・シェス氏は、元フィオレンティーナFWのアンフィールド行きについて言及し、今回の移籍劇は “本当に破格” だったと、リバプールの動きを褒め称えた。
「キエーザとの契約は青天の霹靂だった。なぜならバルセロナが彼を獲得するつもりだと思っていたからだ。しかし、バルセロナが獲得に乗り出すと思われる取引には必ず、 “まだ選手を登録しようとしているから、実際にはできない” という但し書きがついていた。」
「だから、バルセロナにとっては難しい取引になるはずだった。リバプールはそこに忍び込み、最初の支払いが1000万ポンドのみで、条件次第では1250万ポンドにまで上がるという信じられないような取引に成功した。怪我をする前なら、6000万ポンドから8000万ポンドで取引されていた選手だけに、この契約は本当に破格だと思う。」
GIVEMESPORT
おそらくはエジプト代表FWモハメド・サラーのバックアップでの起用が増えるであろうイタリア代表ウィンガーだが、コンディションさえ整えば、ルイス・ディアスやコーディ・ガクポらとの左ウイングポジションでも勝負することもできなくはない。
近年の負傷癖をまず治さなければならないものの、シーズンを通して活躍できるだけのポテンシャルはあるが、プレミアリーグで再出発を図れるだろうか…?