2018年の加入以来、アンフィールドの最後尾で数々のシュートを止め、チームを救ってきたブラジル代表GKアリソン・ベッカー。チャンピオンズリーグやプレミアリーグ制覇にも貢献してきた31歳のゴールキーパーは、今季からアルネ・スロット監督の指導のもとでシーズンを歩むことになった。
ユルゲン・クロップ監督時代よりもポゼッションを重視したサッカーを嗜好するオランダ人指揮官は、中盤の構成やプレースタイルに変化を加えた。イプスウィッチ・タウンとの開幕戦やホーム開幕戦では縦に早いこれまでのサッカーも織り込んだ展開を披露した。
プレースタイルが変わる中、クリーンシートにも重きを置く45歳の指揮官。ブラジル代表GKは変わりゆくリバプールにおいて、無失点の試合を増やすことを希望していると、新ヘッドコーチが告げたメッセージを明かした。
「これは監督からの明確なメッセージだ。彼はクリーンシートを増やすことを望んでいる。」
「クリーンシートを達成することの重要性、堅守、コンパクトさ、安定性を備えたチームを作ることの意義を、彼は理解している。これはシーズンを通して、試合に勝つことにもつながる。」
「攻撃的なクオリティーはわかっている。だから、攻撃と同じように守備もできれば、今シーズンの目標を達成するためにとてもいいことになる。」
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ドイツ人指揮官のもとでは前にプレッシャーをかけるサッカーを繰り広げていた関係もあり、最終ラインとゴールキーパーの間にできた広大なスペースを使われることも多く、そこから不必要な失点を献上してしまった試合も少なくない。
まだまだ作り上げている最中のチームだが、スロット監督の理想を早めに実現し、無失点で終える試合を増やし、プレミアリーグにおける最も高い順位でシーズン終了を迎えられるだろうか…?